HOME > 業務用・レジャー用無線
業務用・レジャー用無線
業務用無線について
業務用の無線としては、【簡易無線】、【デジタル簡易無線】、【特定小電力無線】があります。また、中継局を介するMCA無線などの第3者無線と呼ばれるものもあります。
※アマチュア無線は、業務目的での使用は許可されていません。
※運送業や狩猟等、仕事目的でのアマチュア無線通信の使用は違法運用となります。
携帯電話だと通信費が気になりますが、ビジネスエリアが限られているなら業務無線が便利です。
業務無線には簡易業務やMCAなどがあり、サービスエリアによって自由に選択できます。
・無線局開設の免許申請が必要ですが、個人の資格や免許は必要ありません。
・面倒な申請手続きも当社で一切行いますので導入後はスムースなお仕事ができます。
・アンテナの建設、車載無線機取付、固定局の設置など導入アドバイスいたします。
デジタル簡易無線について
ハイパワーで広範囲の通信エリアを確保でき、簡単で利便性に富んだデジタルトランシーバです。
しかも、無線従事者などの資格を必要とせず、登録申請のみで使用できます。
従来の資格不要で使用できる無線機は、特定小電力トランシーバなど、
出力が10mW以下のものなどとされていましたが、デジタル簡易無線機の登録制度により、
5Wのハイパワー簡易無線機が簡単な登録申請のみで使用できるようになりました。
これにより通話エリアが大幅に拡大され、アウトドアなどのレジャー用途、地域活動はもちろん、
イベント進行などの業務用途まで使用の範囲が拡がるようになりました。
レジャー使用での具体例(苗場スキー場)
場所 | 具体的な場所 | 距離 | 了解度 |
---|---|---|---|
A | レストランアリエスカ | - | - |
A ⇔ B | リフト下り場付近 | 約700m | 5-感度良好 |
A ⇔ C | リフト下り場付近 | 約700m | 5-感度良好 |
A ⇔ D | 大斜面下休憩所付近 | 約1100m | 5-感度良好 |
A ⇔ E | ゴンドラ乗り場付近 | 約600m | 5-感度良好 |
A ⇔ F | ゴンドラ下り場付近 | 約2000m | 3~4-建物内は途絶え途絶え |
A ⇔ G | チャレンジコース入り口 | 約1200m | 3~4-崖に近づくと途絶え途絶え |
A ⇔ H | 山頂リフト下り場付近 | 約2300m | 5-感度良好 |
A ⇔ I | 山頂リフト乗り場付近 | 約1500m | 3~4-崖に近づくと途絶え途絶え |
A ⇔ J | チャレンジコース途中 | 約1300m | 3~4-崖に近づくと途絶え途絶え |
A ⇔ K | チャレンジコース途中の コース幅が広がる場所 |
約1100m | 5-感度良好 |
E ⇔ H | 約2000m | 5-感度良好 | |
E ⇔ G | 約900m | 3-途絶え途絶え | |
E ⇔ J | 約700m | 3-コース中心以外は途絶え途絶え | |
E ⇔ K | 約700m | 3~4崖に近づくと途絶え途絶え |
特定小電力無線とは
俗世間一般で"トランシーバー"※1や"インカム"※2と呼ばれているものです。
通信出力が低いので他の機器に干渉することもなく、免許不要なので、誰でも使用することができます。
運動会やスポーツ大会等のイベントの運営や工事関連、警備、服飾・飲食店等のショップなどさまざまな用途で使われています。
電話と違い、チャンネル番号を合わせて、一人が発信して多数が聞く、というスタイルです。
10mWと出力は少ないながら、無資格無申請で利用できるので業務用からレジャーまで幅広い用途を持つ無線機です。
送信の為の電力が少ないため、アマチュア無線と比べ飛距離は劣りますが、手軽に運用できます。
無線機同士でチャンネルがそろっていれば、機種が違っても通信できます。
まったく免許のいらないので、レジャーにも簡単に使える無線機です。
通信距離は短いのですが、もう少し届かせたいという場合にいくつか考慮する点があります。
1.ロングアンテナの機種を選ぶ … この規格はアンテナの換装ができないので、通信距離を稼ぐにはあらかじめロングアンテナの機種を選ぶ必要があります。
2.中継器(レピーター)を導入する … 電波を中継してくれる中継器をうまく使えば、遮蔽物があっても通信距離が伸びます。(中継器対応の機種のみ)
3.障害物のない開けた高地に行く … どの無線機でも言えることなのですが、ロケーションの改善により通信距離を伸ばせます。
上記の工夫によって、アマチュア無線のように不特定の方と遠距離通信を楽しまれる愛好家(フリーライセンスラジオ愛好家)の方も年々増えておられるようです。
追加で購入する際などは下記の通信方式も考慮する必要があります。
単信…一般的なタイプで、単一の周波数を使い、一方が送信している間は受信の交互通話。
送信(通話)する時だけスイッチをオンにするプッシュトゥトーク(PTT)方式。
半複信…一般的にはレピーター利用の通信を指す。単信と同じくPTT方式。
中継するために二つの周波数を使う。半複信対応の機種は大体単信も兼ねる。
(実は、半複信という言葉は定義や解釈があいまい。)
複信…送信用と受信用と二つの周波数を使う為、同時通話ができる。
正式なインカム(インターカム)はこの方式。クレーン作業の無線やバイクのタンデム、一部飲食業のドライブスルーや放送のレポートなどで用いられる。通信距離は短く、ほとんどの場合で1対1の通信。
通信距離の目安
A⇔B | 見通しのいい平地 | 500m~1km |
B⇔C | 障害物の多い市街地 | 200m未満 |
C⇔D | 高速道路 | 500m前後 |
D⇔E | 林間・山間部 | 500m未満 |
E⇔F | 山間部⇔頂上 | 1km~2km |
レジャーで使用具体例(GALA湯沢スキー場)
※赤線はリフト
A⇔B | 約300m | 感度良好 |
A⇔C | 約800m | 途中の谷では途切れ途切れ |
C⇔D | 約200m | 感度良好 |
D⇔E | 679m | 感度良好 |
D⇔F | 約400m | 感度良好 |
E⇔A | 約1.5km | e→aは感度良好 a→eは途切れ途切れ |
F⇔A | 約400m | 感度良好 |
A⇔D | 約800m | ノイズは入るが通常使用 |
C⇔G | 約700m | 途中の傾斜が遮へいになるのか、電波は受けるがとぎれとぎれ。 |
G⇔H | 約300m | 感度良好 |
C⇔I | 約500m | 谷陰になるためか、電波は受けるが、音声聞こえず |
G⇔I | 約300m | ノイズは入るが通常使用 |
A⇔H | 約1km | ほぼ聞こえないが、たまに入る |
メーカーや機種が違っていても、同じ規格のトランシーバーであれば通信が可能です。
→規格は同じですが、メーカーごとにチャンネルの表記が異なります。(下記をご参照ください) メーカーごとのCH表記の違いはこちら
※1トランシーバー…正:送信機(Transmitter-トランスミッター)と受信機(receiver-レシーバー)をあわせた造語。通話用の通信装置の総称。
規格ごとに通信方式や周波数が違うので、購入される時は気にされたほうがいいです。
※2インカム…正:インターカム。ハンズフリーで双方向同時通話できるシステムのこと。
実はトランシーバー自体のことでもなければ、ヘッドセットのことでもないので、この呼称はできれば避けたほうがいいと思います。